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長良川の漁 瀬張り網漁

長良川の伝統漁法には、鵜飼の他に梁(やな)漁や瀬張り網漁などがあります。

今回ご紹介する瀬張り網漁は、秋に産卵場に向かう落ち鮎を驚かせ、止まったところを手投網で捉える漁法です。

写真は関市小瀬の長良川に組まれた「そじ」と呼ばれる瀬張り網漁の仕掛けです。この仕掛けは「まわり」、「おどし」とも呼ばれます。重機を使ってはいけないので川漁師の皆さんは素手で鉄筋を川底に打つ作業をされます。秋になり、川上から下って来た鮎たちが、縄がピシャピシャと川面を叩く音にビックリし、突然現れた川底に敷かれた白いビニールシートの色に二度ビックリし、下るのを一瞬止め、たじろぎます。その集団で溜まったところを、偏向グラスを掛けて川下でジッと待ちかまえていた川漁師さんが「ていな」と呼ばれる手投網を打って一網打尽にするのです。この瀬張り網漁は11月一杯まで続きます。とは言え、シーズンも終盤で川底には産卵を終えた鮎の亡骸が累々と見受けられ、鵜飼と共に我々を楽しませてくれた鮎たちが、また代替わりとなって来年会えることを願うのです。




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