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宵闇に浮かぶ篝火、時を超えた幻想世界へ ― 2025年長良川鵜飼の幕開け!

  • 執筆者の写真: 鈴木 友昭
    鈴木 友昭
  • 3 時間前
  • 読了時間: 3分

2025年5月11日、待ちに待った長良川鵜飼がいよいよ開幕いたしました。鵜飼観覧船のりばでは、今年も恒例の「鵜飼安全祈願祭」が執り行われ、一年の安全と豊漁が祈られました。


鵜飼安全祈願祭 神事の様子
鵜飼安全祈願祭 神事の様子
鵜飼安全祈願祭 鵜匠と関係者による祈念の様子
鵜飼安全祈願祭 鵜匠と関係者による祈念の様子
船頭に手渡されるお祓いを受けた操船用の棹
船頭に手渡されるお祓いを受けた操船用の棹

鵜匠・関係者が玉串を捧げ、お祓いを済ませた操船用の棹が、これから川へと繰り出す船頭の手にしっかりと手渡される様子は、伝統の重みを感じさせる瞬間です。


新造船に清めの酒と塩が撒かれる様子
新造船に清めの酒と塩が撒かれる様子

そして、新しく仲間入りした鵜飼観覧船の「進水式・命名式」も滞りなく行われました。関係者の手によって船に清めの酒と塩が撒かれ、安全な航行が祈願される中、新しい船の名前が発表されました。


これまで船の名前は20人乗りの場合「雲」の付く名前が、30人乗りの場合は「ぎふ地名や偉人」に関係した名前が、40人乗りの場合は「花」の名前がつけられてきました。


新造船名 除幕式の様子
新造船名 除幕式の様子

さて今年の新たな観覧船の名前は……


金華丸と名付けられた新造船
金華丸と名付けられた新造船

「金華丸(きんかまる)」と命名されました。この「金華丸」は、30人乗り仕様でありながら、ゆったりとした空間を実現するために24席のテーブル付き椅子席が設けられています。これにより、乗船される方は落ち着いた雰囲気の中で鵜飼を鑑賞できることでしょう。


テーブル付き椅子席が設けられた新造船の内部の様子
テーブル付き椅子席が設けられた新造船の内部の様子

開幕当日、残念ながら乗船できなかった私は、昨日、鵜飼プロムナードからその様子を眺めてきました。


ぎふ長良川鵜飼 総がらみの様子
ぎふ長良川鵜飼 総がらみの様子

漆黒の川面に篝火が赤々と燃え始めます。パチパチと聞こえる篝の音、赤松の燃える香りが漂い、鵜匠の「ホウホウ」という呼びかけが聞こえてくる頃には、日常の喧騒を忘れ、幽玄な世界へと引き込まれていきます。


観覧船から間近で見る鵜飼は、篝の熱気や鵜と鵜匠の巧妙さが間近で伝わり迫力がありますが、陸から見渡す鵜飼もまた、異なる魅力を持っています。


6艘の鵜舟が川幅いっぱいに一列になって川面を進む「総がらみ」の様子、その全体を見渡せるのは、陸から観覧する特別なな醍醐味と言えるでしょう。


写真撮影を終え、帰ろうとした時、熱心に動画を撮影されていた方にお声がけいただきました。その方は、鵜飼プロムナード、長良橋の上、川の左岸、そして金華山・岐阜城と、様々なアングルから鵜飼の美しさを捉え、映像作品を制作されているそうです。それぞれの場所から見える鵜飼の美しさが一つになった映像を見てみたいものです。


そして土曜日には「長良川夜市」が開催されます。さらに今年は、6月から9月の第三金曜日も開催されます。活気あふれる夜市と幻想的な鵜飼見物の対比は、長良川の夜をより豊かに彩ってくれるはずです。


皆様もぜひ、長良川へお越しください。いにしえから今日へと受け継がれる伝統と、長良川の美しさが織りなす特別な時間を、きっとご堪能いただけることでしょう。

 
 
 

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