ぎふ長良川鵜飼の歴史を身近に感じよう!鵜匠屋号の木製プレートがプロムナードに復活!
- 鈴木 友昭
- 2024年7月26日
- 読了時間: 3分
長良川プロムナードは、市民がゆったりと金華山・長良川を眺めながら散策できる空間で、市街地にあって今なお豊かな自然を保ち、私たちにうるおいと安らぎを与えてくれる岐阜のまちの誇りであり、地域の財産です。
長良川鵜飼文化応援団が再生したのは、かつてこの場所に設置されていた鵜匠家の屋号の木製プレート。このプロジェクトは、岐阜市文化財保護課からの提案を受けて始まりました。鵜飼の魅力を伝えるための重要な取り組みです。
1300年の歴史を刻む「鵜匠屋号」
鵜飼は1300年以上の歴史を持ち、「長良川の鵜飼漁の技術」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。「鵜匠屋号」は、鵜飼を行う各鵜飼家が代々受け継いできた家名であり、その歴史と誇りを象徴するものです。
今回再生されたプレートは、かつて長良川プロムナード沿いに設置されていたものでしたが、経年劣化により傷みが目立っていました。そこで、長良川鵜飼文化応援団は、鵜匠屋号を市民の皆さんに馴染みあるものとして残すために、再生プロジェクトを立ち上げました。
高野槇の端材を活用したプレート制作と手探りの制作・設置作業
岐阜長良川鵜飼保存会の協力を得て、鵜舟の材料である高野槇(コウヤマキ)の端材の提供を受けプレートを制作しました。制作過程では、情報が少ない中で試行錯誤を繰り返し、顔料やニスの塗布に苦労したり、小学校の図工の時間以来数十年ぶりに彫刻刀を握るなど、細かい作業が続きました。
梅雨の時期に行われた設置作業は、雨の中滑りやすい斜面で増水する長良川の水位に気をつけながら進められました。作業の様子を見て、プロムナードを散歩する市民や鵜匠補、船頭の方々からの声援をいただき大きな励みとなりました。ありがとうございました。
伝統に現代の技術をプラス
プレートには、二次元コードが埋め込まれています。これを読み取ると、長良川鵜飼文化応援団の鵜匠ページにリンクされており、それぞれの屋号がどの鵜匠家のものかを知ることができます。
長良川プロムナードで ぎふ市民の原風景・魅力を体験
長良川プロムナードは、金華山と長良川を臨む市民の原風景が広がる場所です。今年からは鵜飼開催中の毎週土曜日に夜市が開かれ、さらに賑わいを見せています。散策の合間に夜市を楽しみ、地域の特産品やグルメを堪能するのも一興です。
長良川プロムナードを訪れた際には、ぜひプレートを眺め、長良川鵜飼の歴史と文化を感じてみてください。
長良川鵜飼文化応援団では、今後も様々な活動を通じて、長良川鵜飼の魅力発信に取り組んでいきます。どうぞ応援をよろしくお願いします!
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