舟(ふな)かぶせ
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- 2022年4月21日
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写真提供: 高田 隆司さん
長良川では鵜飼の準備が着々と進んでいます。2022年4月16日には7年ぶりに新造された鵜舟の進水式が行われました。新しい鵜舟を3回ひっくり返す儀式が「舟かぶせ」です。これは漁の期間中の水難除けとして、また、舟全体を水になじませるなどの意味があります。新造船の進水式の日にだけ行われるたいへん珍しい行事です。
「長良川の鵜飼漁の技術」は国重要無形民俗文化財に指定されており、その継承を担う岐阜長良川鵜飼保存会が、昨年度から美濃市の岐阜県立森林文化アカデミーで新しい鵜舟を造ってきました。鵜舟の舟大工は岐阜県内に那須清一さんと田尻浩さんの2人しかいない中で、鵜匠の下で船頭を務める若い3人が技術の習得を志し、作業を続けてきました。
鵜舟造りに挑戦したのは、今井翔佑さん、國枝昌平さん、宮田康弘さんの3人。昨年11月から約5カ月間かけて、全長13メートル、幅1メートル、深さ0.6メートル、重さ0.5トンの鵜舟を仕上げました。
進水式では岐阜市の長良川沿いに長良川鵜飼の関係者やファンが集まり、新しい鵜舟の感性を祝い、安全を祈願しました。
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